留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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留学先国・地域:ドイツ、フライブルク
留学期間:2023年10月~2025年9月
学校名:フライブルク大学
専攻名:人類学・哲学
留学形態:修士課程
奨学金:JASSO給付型「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
自身の研究分野が留学先のドイツで発展してきたものであるため、そこで最先端の研究に触れたいと考えたから。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
自身の研究分野および興味に合致する場所を選択した。

Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
特に大きな反応はなかった。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
留学の準備には2年程度要した。留学開始の約1年前に奨学金の申請があり、そこでは既に語学要件が課されていたため、そのために更に約半年~1年をかけて語学力の向上および語学試験対策を行った。
また、この期間には具体的な留学先を決定するための情報収集を行った。これは集中的に行った場合で2週間程度の期間を要したと思う。   
出願は留学開始の半年前ほどから開始した。必要な書類は適宜収集したが、これにはそれほどの時間は要さなかった。一校、志望動機等を詳細に記述する必要があり、この資料の作成には1ヶ月ほどの時間を費やした。
ビザの申請は必要なく、現地で滞在許可を取得した(当該国の大使館から推奨された方法)。これには現地で半年ほどの時間を要した。

Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
あらゆる手段を用いたが、主にウェブサイト等で詳細に情報を収集した。

Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか。
現地で活発に利用されている仲介サイト(アプリ)、および知人を通じて探した。

Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
基本的に自学自習で、4技能の違いに注意して勉強した。読解は現地の新聞雑誌記事を利用、聴解にはニュース番組やポッドキャストの番組を利用した。書く・話すに関しては様々な手段を使って、実践的に言語を用いることができる機会を多く持てるよう意識した。

Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?
利用していない。

Q. 留学にはどのくらい費用がかかりましたか。留学の資金調達はどのように行いましたか?
奨学金は自分の留学先、分野の条件的に該当するもの及びチャンスがあるものが少なかったため、海外大学院向けかつ給付型で生活費相当額が支給されるものについては基本的に全ての奨学金について募集要項等に目を通した。

【経費】
出発前 
航空券:8万円程度
衣服や日用品などを買い揃える:1~2万円   

到着後 
家具等(家具付きでない部屋を借りたため): 4万円程度 
滞在許可の申請: 1万円程度 
中古自転車の購入(主な移動手段): 4万円程度   
固定費
加入義務のある健康保険: 月1.5~2万円 
家賃+水道光熱費: 6.5万円程度 
食費(8割自炊): 3~4万円 
通信費:5千円程度 
日用品: 5千円程度 
交際費: 1万円程度 
授業料: 4万円程度(月換算)   

その他:研究会への参加および滞在(1週間で10万円程度)、歯科受診(一回の診療で1万円程度)、書籍等の購入(月換算数千円)、休暇中の旅行(1日あたり1~2万円)など。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。
留学を開始するまで海外に住んだり、海外で学んだりする経験がなかったため、言葉には非常に苦労した。資格試験と比べて、会話・議論のテンポの違いや、方言、発話スピードなどが違っていて、それに慣れるまでに時間を要した。
履修など各種手続きも現地の言葉で理解する必要があるため、そもそも単純ではないシステムをそのような状況で把握するのには苦労した。日本とは違って、人と接するイベントが比較的多いように思うので、そういったものに積極的に参加すれば、自ずと人間関係ができるように思う。

Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。
自分の住む地域は治安が良いため、安全に関してそれほど心配することなく生活できているが、他の地域は必ずしもそうではなく注意が必要とよく聞く。自分の留学先(国)は学生は共同生活が基本なため、言葉も文化も違う他人と住まいを共有することに難しさを感じた。周りでもこれが理由で転居を考える人が多い。

Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
到着後の手続き、家探しが1番苦労した。手続きに関しては、やるべきこと自体は難しくないが日本と違って、窓口などで伝えられることややり方が人によってまちまちで、運が良ければ上手くいくが、運が悪ければ一向に状況が進まないということをしばしば経験した。これに関しては気を強くもって、根気強く、またこちらを強気に対応する必要があった。加えて、出発前にはこのようなことも想定して、様々な計画等を立てると良いと思われる。
家探しに関しては、自分の住む地域が住宅不足なため、とにかくしらみつぶしに入居できるか連絡する必要があった。到着後の2週間はほとんどこれに時間を費やした。自分で一から家探しをする必要がある場合、注意が必要だ。
 

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?
留学を経験したことで、日本の社会や生活を客観視できるようになった。これまで見えてなかった日本の良い点を知ることができた。また、当初留学先では日本より進んでいるように思えたことも内側からその実態を知ることでそれらの印象が変わった。

Q. 留学後の進路について教えてください。
日本の博士課程に進学予定。

Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
良いこと、悪いこと両方含めて留学は自分の視野や人間力を高める貴重な経験になる。初めのうちは大変なことも多いが、勇気を持って、また色んな経験を楽しんで留学に望んでもらえれば良いと思う。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。