留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

イタリアは欧州諸国の中でも比較的物価が高く、国内ではミラノ、ボルツァーノ、ボローニャ、フィレンツェなど北部の大都市は比較的物価が高く、それに比べ、南部や小都市では物価が安い傾向にあります。
一人暮らしで自炊にかかる食費は、月平均265~360ユーロほどです。バールでエスプレッソコーヒーを頼むと1.0~1.3ユーロ、レストランでピッツァと飲み物を頼んだ際のお会計は都市によって異なり9~20ユーロほどになります(サービス料抜きの値段)。
公共交通機関の学生向け1か月定期券も、8.4ユーロ(サッサリ)~22ユーロ(ミラノ)と都市によって異なります。
光熱費は、電気とガスを合わせて月額118ユーロ程度が平均的な費用です。

【大学提携レジデンス(学生寮)】
一般的にアパートよりも安い家賃で入居できます。大学によっては奨学生、一定の資格を満たした学生のみを対象に選考が行われます。外国人枠は限られている場合もあります。
家賃の例:月額 250ユーロ(ミラノ大学)、月額 350ユーロ(ナポリ大学)

【民間のアパート】
大学のある都市の中心部は家賃が高いため、郊外にアパートを借りる学生も少なくありません。都市によって家賃の相場は大きく異なります。例は以下の通りです。
シングルルーム: 月額 337ユーロ(ナポリ)~620ユーロ(ミラノ)
ツインルーム:月額 248ユーロ(ローマ)~321ユーロ(ミラノ)
一人暮らし:月額 500ユーロ(ミラノ郊外)/800ユーロ(ベネツィア)~1,500ユーロ(ミラノ中心地)

【ホステル】
8人部屋1泊 18ユーロ~(ホステル トリエステの場合)

大学が提携または運営している学生寮に入居を希望する場合は、募集要項を確認のうえ、各州の教育権利局(Ente Regionale per il Diritto allo Studio)を通して応募します。民間のアパートやシェアハウスを探す場合は、大学のホームページ、不動産会社のほか、学生向けの物件検索サイト(下記参照)などを利用するのが良いでしょう。
 
IDEALISTA [イタリア語、英語ほか]
ROOMGO [イタリア語、英語ほか]
AFFITTI-STUDENTI.it  [イタリア語]

学生食堂:多くの場合、朝食と昼食のみの提供ですが、食堂によっては夕食も提供しています。プリペイド式の学生証で支払うシステムを採用している大学があります。また、持参したものを(必要に応じて電子レンジで温めて)食べられる休憩スペースを設けている大学もあります。

日本食材:ミラノ、ローマ、フィレンツェなど大都市には、日本食材専門店があります。その他の都市では、大型スーパーのエスニック食材コーナーや中国系の食材店で基本的な日本食材を入手できます。

90日未満の滞在の場合は医療保険加入の義務はなく、保険に加入していなくても費用を支払えば医療サービスを受けられます。90日以上の滞在の場合は医療保険加入が義務付けられており、イタリア大使館または領事館での学生ビザ申請時に保険加入を証明する書類の提出が求められるため、出発時は日本の民間保険会社で加入する必要があります。現地到着後は、国民保険サービス(SSN)に加入することも可能です。

ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ナポリなどの観光地では置き引きやひったくり、スリなどの犯罪が多く、日本人も被害にあっています。貴重品をできるだけ持ち歩かない、かばんは常に身体の前に持つ、不審な人物を見かけたらその場を離れるなど、十分な注意が必要です。また、電車などで移動中に見知らぬ人物にすすめられた飲み物に睡眠薬が入っていて、眠っている間に携行品が盗まれるという被害も発生しています。親しげに近づいてくる人を安易に信用しないように心がけましょう。

学生用の滞在許可証の取得者は、週に20時間以内・年間1,040時間以内の就労が許可されています。時給は職種により異なりますが、8.50ユーロ(宅配員)~20ユーロ(家庭教師)ほどです。

バスや電車を利用するときは、乗車する直前にチケットを刻印(Trenitaliaのアプリを使用の場合は発車前に「チェックイン」)する必要があります。

公用語はイタリア語ですが、トレンティーノ・アルト・アディジェ州の一部ではドイツ語、ヴァッレ・ダオスタ州のごく一部の地域ではフランス語、トリエステ・ゴリツィア地域の一部ではスロベニア語が用いられています。
また、日本のように表示が随所にあるわけではないため、ショーケースに並んでいるサンドイッチの材料を尋ねる、待合室の最後尾にあたる人は誰かを聞くなど、周囲の人から情報を聞きだす必要がある場面が少なくありません。また、年配の人は英語を話せない場合も多いので、日常会話程度のイタリア語を習得していると安心です。

【銀行口座】
口座開設にはイタリアの納税者番号と滞在許可書の提出を求められます。

【キャッシュレス決済】
大型スーパーから商店にいたるまで、商品・サービスを対面で提供する事業では、購入者が希望した場合キャッシュレス決済に対応することが義務付けられています。広く受け付けられているカードは、Mastercard、Visa、American Express、PagoBancomat(イタリア全土で支払いと現金引き出しに使用できるデビットカードの一種)です。その他、Apple Pay, Samsung Pay, Google Pay, Satispay, Hype, Revolutなどのモバイル決済も普及しています。

【両替】
大都市の空港・駅構内の銀行や両替所、市街の銀行を利用できます。

【送金】
郵便局の送金サービス「MoneyGram」や民間の送金サービス「Western Union」などを利用できます。

公衆Wi-Fiは普及しており、ホテルなどの民間施設だけでなく、大学構内や図書館などの公共施設でも使えるようになっています。プリペイド式のインターネットを利用する場合、通信料金は一か月に使用できるデータ通信量によって異なります(月額4~10ユーロ程度)。

都市部での移動手段は、バス、トラム、地下鉄、電車が主流です。大都市では24時間運行している場合もありますし、バイクシェアリングも普及しています。国内の長距離移動には、主に高速列車、列車、飛行機、長距離バス、フェリーが用いられます。
国内の列車運行の多くは旧国鉄のトレニタリア(Trenitalia)社で、その他が私鉄となります。
トレニタリア社のウェブサイトで乗車地、目的地、日付、時間帯を指定して検索すると、列車の発車時刻や料金が確認できます。
トレニタリア【英語、イタリア語、その他】■

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。