留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 奨学金留学

留学先国・地域:カナダ
留学期間:7ヵ月, 4年間(現在半年経過)
学校名:The University of British Columbia
専攻名:Faculty of Science, Department of Chemistry
留学形態:大学院への進学(博士号取得)
日本の大学/大学院在学中の留学(修士課程在学中)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。

修士課程での留学時は就職活動を通して、自分がいかに狭い世界で研究を行ってきたかということに気づき、社会人になる前に自分の視野を広げたいと考え留学を決意しました。

現在の留学では、社会人として働く中でPhDの需要の高まりや海外企業との協業の加速を目の当たりにし、これから日本社会あるいは外資系の会社で活躍していくためにはPhDの取得と英語力の向上が必須だと考えるようになり、海外でPhDの取得を目指すこととしました。


Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。

修士課程1年の時に東京工業大学の留学プログラムであったカナダ/バンクーバーへの語学留学でバンクーバーに滞在した際に、現地の人の優しさ、安全さ、気候、多様性など様々な面で非常に居心地が良かったことがあり長期留学もカナダ/バンクーバーを選択しました。


Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?

修士課程2年時の留学では、企業からの内定を辞退して留学を決意したこともあり、家族からは大きな反対を受けました。
ただ、自分で自発的に留学先を決め、奨学金(トビタテ!留学JAPAN)に申し込むなど行動を起こすことで私の本気度を理解してくれ、最終的には快く送り出してくれました。
今回の学位取得の留学に関しては妻が背中を押してくれたこともあって実現しています。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。

2018年6月→留学を決意
2018年8月→留学先決定
2018年9月→大学から許可をもらう
2019年1月→トビタテ!留学JAPAN内定
2019年3月→ビザ取得
2019年8月→出国

2021年8月→博士課程留学を決意、留学先の教授にコンタクトを取り、受け入れ許可をもらう
2021年11月→IELTS Academicで足切り以上の点数を獲得
2021年12月→願書提出
2022年1月→合格
2022年3月→ビザ申請
2022年8月→ビザ取得、出国


Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。

各学校のWebサイトを見てほぼ自分で留学情報収集を行っていました。
あとはGoogleで適切なワードで個人のブログ等から情報を得ていました。


Q. 語学学習はどのように行っていましたか?

・2018年6月~2022年7月まで毎日オンライン英会話25分を継続
・IELTSの勉強(公式問題集+模擬テストhttps://ieltsonlinetests.com/)
・Netflixで映画鑑賞


Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?

留学サービスは利用していません。
手数料が非常に高かったこと、現在はある程度の英語が分かればいくらでも情報を手に入れられるからです。
私は留学まで時間があったため、ゆっくり情報収集が行えたことも要因の一つです。


Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。

研究留学
・トビタテ!留学JAPAN

博士課程留学
・社会人時代の貯蓄
・博士課程でもらえるTA/RA


Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。

ビジターとして入学した際は受け入れ先の研究室の先生が手続きを行ってくれました。
入学時はオンライン上でアカウントを作成の上オファーが来た際に承認を行いました。

カナダビザはコロナの後、非常にプロセスが遅くなり、3月に申し込んだビザが出国の1週間前(8月末)に承認され、非常に心配をしていました。
ビザに関しては金銭的に余裕があればビザ代行をお願いするのがいいと思いました。私の調べではビザ代行は長くても1カ月半でビザが取得できていたそうです。
もし個人で申し込んだ際になかなか承認されない際は、在日本カナダ大使館に連絡をするとフラグ立てをしてくれます。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。

海外の学校最も苦労しているのはTAです。
TAは給料が日本と比べて非常に高いですが、その代わり求められる仕事が生徒8~15人程担当して実験を指導したり、レポートの採点をしたりと責任が伴います。
さらに当然言語は英語であるため日本の教育を受けてきた身としては専門用語等が分からず、苦労が絶えません。

学校での楽しみは日本の研究室と比較してソーシャルアクティビティが多いことです。飲み会はもちろん、みんなでボードゲームをしたり、ハイキングにいったりと楽しみなイベントがたくさんあります。


Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。

友達とカフェに行ったり、ご飯を食べに行ったりしていました。
カナダのバンクーバーでは治安は比較的良いですが、そうでない場所もありますので、危機管理の意識をもちながら行動することをおすすめします。


Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)? 

していませんでした。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?
とにかく英語を話すことへの抵抗がなくなり、英語を学習する効率が良くなったことです。
日本では人前で英語を話すことが恥ずかしいと感じてしまうことが多々ありましたが、あくまでも語学はコミュニケーションツールでしかないことを認識できたため、日本に住んでいる外国人の方と積極的にコミュニケーションをとったり、会社では海外企業の方とのやり取りを積極的に担当したりと自発的に英語を話す環境に身を置くことができました。


Q. 留学後の進路について教えてください。
研究留学後は日本ペイントホールディングス株式会社のR&D本部で研究を行っていましたが、2年半で仕事を辞め、再度現在在籍のブリティッシュコロンビア大学での博士課程に進学することを決めました。


Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
留学は語学力だけではなく、他国の文化を学ぶことができ、積極性、行動力も獲得できます。留学は必ず自分の人生を大きく変える転機になるはずです。少しでも迷っている人は是非どんな形であれ留学に挑戦してみてください!

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。